18 Apr 2015

マスターズで勝つ可能性のある22人 // GolfWRX

もちろん結果的にはジョーダン・スピースの優勝でしたが,このGolfWRXの記事は,いろんな指標に基づいて,参加者の中から今年のマスターズで勝つ可能性の高い22人をリストアップしています。

振り返って見てみると,ジョーダン・スピースはこのリストに残っていたり,あるいはマスターズではいい成績を残したのにこのリストからは外れたプレーヤーがいたりと,いろいろありますが,しかしマスターズで勝つにはどんなパフォーマンスの要素がポイントになってくるのか,それを統計的に追っているのが興味深いと思いました。

筆者は統計家の Rich Hunt。なお,変換が大変なのでプレーヤーの名前はすべて原文のママにしています。



GolfWRX "The 22 golfers who can actually win The Masters"

http://www.golfwrx.com/294081/the-21-golfers-who-can-actually-win-the-masters/

(拙訳)
毎年私は,マスターズの優勝者予想のためのフィルターづくりをする。たいてい,プレーヤーを絞り込んで,基準を満たす23から24のプレーヤーのリストになる。昨年の大会では私はババ・ワトソンが優勝すると予想した。そのときのオッズは 25/1 だった。

今年のマスターズのピック(22人)について語る前に,私がオーガスタナショナルの「大事なホール」と語るものについて触れたい。どの大会でもそうだが,その大事なホールというのは,上位者がフィールドに対してスコア差をつけられるホールであり,スコアのブレが大きくなるホールである。大事なホールに関して興味深いことのひとつは,それがどのホールになるかは年によって変わり,それはコースコンディションやコース設計,あるいはプレーヤーの戦略に左右される。

例えば2013年では,その大事なホールは7番・12番・13番・17番・18番だった。しかし,アイゼンハワー・ツリーが取り除かれたおかげで,17番でのスコア差はつきづらくなり,もはや大事なホールではなくなった。13番パー5も同じようなスコアのトレンドが続いており,大事なホールは15番パー5に取って代わられた。2015年のマスターズで大事なホールは,7番・12番・15番・18番となる。


大会に話を移すと,まずは過去の優勝者とアマチュアをリストから外す。以下の18人だ。
  • Antonio Murdaca (1000/1)
  • Ben Crenshaw (2500/1)
  • Bernhard Langer (300/1)
  • Bradley Neil (1000/1)
  • Byron Meth (2000/1)
  • Corey Conners (1000/1)
  • Fred Couples (150/1)
  • Gunn Yang (1000/1)
  • Ian Woosnam (2500/1)
  • Jose Maria Olazabal (1000/1)
  • Larry Mize (2500/1)
  • Mark O’Meara (2500/1)
  • Matias Dominguez (1000/1)
  • Mike Weir (1000/1)
  • Sandy Lyle (2500/1)
  • Scott Harvey (750/1)
  • Tom Watson (1000/1)
  • Trevor Immelman (500/1)

また,初出場者もリストから外す。なぜから初出場で優勝したのは,1979年の Fuzzy Zoeller だけだからだ。以下の13人。
  • Anirban Lahiri (300/1)
  • Bernd Wiesberger (250/1)
  • Brendon Todd (250/1)
  • Brian Harman (500/1)
  • Brooks Koepka (80/1)
  • Cameron Tringale (300/1)
  • Danny Willett (150/1)
  • Erik Compton (500/1)
  • James Hahn (200/1)
  • Morgan Hoffmann (250/1)
  • Robert Streb (300/1)
  • Seung-Yul Noh (300/1)
  • Shane Lowry (150/1)

これら初出場者の中で,注目したいのは Shane Lowry。なぜなら,彼が今シーズン見せている Red Zone でのプレー(175-225ヤードからのショット)は,オーガスタにとてもフィットしているからだ。そしてもちろん,Brooks Koepka が健康なら,オーガスタは彼のゲームによく合っていることもあり,いい結果が期待できる。


不幸にも,以下の5人のインターナショナル(要するにPGAツアーに出ていない)プレーヤーに関しては,直近5か月間のパフォーマンスに関する十分なデータが得られないこともあり,優勝候補のリストから外さざるをえない。昨年も私はデータ量が十分ではなかったインターナショナルプレーヤー5人をリストから外した。その中ではただひとりだけが優勝に比較的近いところにいた。Thomas Bjorn の8位タイだった。

その5人は以下の通り。
  • Thomas Bjorn (300/1)
  • Darren Clarke (1000/1)
  • Stephen Gallacher (300/1)
  • Braden Grace (200/1)
  • Mikko Ilonen (500/1)

また,以下の4名のPGAツアープレーヤーもリストから外す。そのパフォーマンスを測るに足る十分なデータが得られていないからだ。
  • Kevin Stadler (500/1)
  • Steve Stricker (200/1)
  • Tiger Woods (20/1)
  • Ben Crane (500/1)

話を進めると,オーガスタでプレーするには飛距離が足りないと思われるプレーヤーもリストから外す。それはこのふたり。
  • Jim Furyk (70/1)
  • Zach Johnson (60/1)

昨年は「オーガスタで勝つには飛距離が足りない」5人のプレーヤーを挙げたが,その中では3人が予選を通過し,その中での最高位は Jim Furyk の14位タイだった。


飛距離以上にオーガスタで不利になるのは,弾道の低いプレーヤーだ。これは PGAツアーでのTrackmanでのデータをもとに,弾道の最高点での計測をもとにしている。昨年はこの「低弾道のプレーヤー」として10人を挙げ,そのうち9人が予選落ちした。唯一予選通過したのは Miguel Jimenez で,4位に終わった。しかし,オーガスタでは高弾道が打てなければ勝利の可能性は低くなる。ということで,以下の6人をリストから除く。
  • Camilo Villegas (250/1)
  • Graeme McDowell (150/1)
  • Jason Dufner (125/1)
  • Kevin Na (100/1)
  • Patrick Reed (25/1)
  • Thongchai Jaidee (500/1)

このグループで目立つのは Patrick Reed。彼は現在弾道の高さで183位である。通常は彼は平均より弾道が高いのだが,今シーズンはどうしたことか弾道が低い。思うに,Reed は Jimenez のように弾道を操る能力を持っている。しかし,オーガスタでの成功では弾道の高さが重要であるがゆえ,彼が今年オーガスタで勝つ可能性は高くないと考える。


さらに,大会が始まって以来,それまで予選を通過したことがないプレーヤーが優勝したケースは,たったふたりしかいない。1979年の Fuzzy Zoeller と,1936年の Gene Sarazen だ。Reed はこれまでマスターズで予選通過したことがなく,そして以下の3人も同様だ。なので彼らもリストから外す。
  • Victor Dubuisson (100/1)
  • Ben Martin (300/1)
  • Sang-Moon Bae (250/1)

そのジンクスを破るとしたら,ジョン・マッケンローばりの戦う姿勢を見せる Reed だろうが,しかし今のところは,データに従う。


また,Shell Houston Open で予選落ちしたプレーヤーもリストから外す。なぜなら伝統的に,前週予選落ちした人が翌週勝つ確率は,ものすごく低いからだ。さらにいえば,Huston の会場はオーガスタに似ているところがある。昨年は,Houstonで予選落ちしたプレーヤーが9人いて,その中で5人がマスターズで予選通過,その中での最高は Ian Poulter の20位タイだった。

Houston でのプレーがよくなければ,オーガスタナショナルのような似たスタイルのコースでのプレーもよくない可能性が高い。ということで,以下の5人が選から漏れる。
  • Angel Cabrera (80/1)
  • Joost Luiten (205/1)
  • Lee Westwood (45/1)
  • Louis Oosthuizen (50/1)
  • Martin Kaymer (65/1)

もうひとつ,オーガスタで鍵となる指標は,私が「Red Zone」プレーと呼ぶ,長いアプローチショット。つまり,175-225ヤードからのショットになる。昨年は,Red Zone でのパフォーマンスが弱いと分類したプレーヤーが9人いて,その中での最高位は John Huh の11位タイだった。ということで,以下の15人がリストから外れる。
  • Bill Haas (80/1)
  • Charl Schwartzel (80/1)
  • Charley Hoffman (250/1)
  • Geoff Ogilvy (300/1)
  • Hunter Mahan (100/1)
  • Ian Poulter (80/1)
  • Jamie Donaldson (125/1)
  • John Senden (250/1)
  • Jonas Blixt (150/1)
  • Luke Donald (100/1)
  • Marc Leishman (200/1)
  • Matt Every (250/1)
  • Phil Mickelson (20/1)
  • Russell Henley (125/1)
  • Sergio Garcia (40/1)

このプレーヤーのリストには,少し驚くべき名前が含まれる。その中には,過去のマスターズチャンピオンである Charl Schwartzel や Phil Mickelson もいて,彼らの Red Zone でのパフォーマンスは,それぞれ194番目と134番目である(206名中)。典型的なアイアンプレーヤーである Luke Donald は198番目,Sergio Garcia も現在は205番目である。これらのランキングはシーズンが終わるまでに劇的に変化するものの,これらのプレーヤーが今現在これら長いアプローチショットに大きな課題を抱えていることは明らかだ。


最後に,今シーズンから新しい指標を導入する。というのも,ストレートなパー4ホールとマスターズでのパフォーマンスとのあいだにある相関関係に気づいたからだ。 ホールの難易度で調整した上で,各プレーヤーのストレートなパー4ホールでのスコアの平均を計測した。その結果,まだリストに残っているプレーヤーの中で,今シーズンは以下の5名のプレーヤーが,ストレートなパー4でのパフォーマンスが悪いことが分かった。
  • Ernie Els (150/1)
  • Padraig Harrington (150/1)
  • Justin Rose (40/1)
  • Webb Simpson (150/1)
  • Gary Woodland (125/1)

最終的に,以下の22名のプレーヤーが,今年のオーガスタでの優勝候補として挙げられる。
  • Adam Scott (20/1)
  • Bill Horschel (70/1)
  • Brandt Snedeker (40/1)
  • Bubba Watson (10/1)
  • Chris Kirk (150/1)
  • Dustin Johnson (12/1)
  • Henrik Stenson (20/1)
  • Hideki Matsuyama (60/1)
  • Jason Day (12/1)
  • J.B. Holmes (35/1)
  • Jimmy Walker (18/1)
  • Jordan Spieth (8/1)
  • Keegan Bradley (60/1)
  • Kevin Streelman (150/1)
  • Matt Kuchar (30/1)
  • Miguel Angel Jimenez (150/1)
  • Paul Casey (70/1)
  • Rickie Fowler (30/1)
  • Rory McIlroy (8/1)
  • Ryan Moore (60/1)
  • Ryan Palmer (80/1)
  • Vijay Singh (125/1)

これら22名の中で,私の10名のピックは以下の通り。
  • Rory McIlroy (8/1)
  • Jordan Spieth (8/1)
  • Bubba Watson (10/1)
  • Jason Day (12/1)
  • Dustin Johnson (12/1)
  • Adam Scott (20/1)
  • Jimmy Walker (18/1)
  • J.B. Holmes (35/1)
  • Hideki Matsuyama (60/1)
  • Paul Casey (70/1)

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