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TPCスコッツデールのラフはこんなに手強い // 順目と逆目のラフから打つ飛距離とスピン量の変化 // GolfWRX

1月末のGolfWRXの記事ですが,Waste Management Phoenix Open が開催された TPC Scottsdale のラフ(の手強さ)について紹介したものです。筆者は Rob Rashell


GolfWRX "Hitting shots from the rough at TPC Scottsdale"

http://www.golfwrx.com/277599/hitting-shots-from-the-rough-at-tpc-scottsdale/

プレーヤーたちが the Waste Management Phoenix Open に向けて到着する前に,彼らがどんなものを相手にするのか体験するべく,TPC Scottsdale のラフからショットをいくつか打ってみた。Trackman を使い,ラフの異なるライからのショットがどれほどの異なる数値やボールの飛びになるのかを記録した。このあとご覧いただくように,あるタイプのライは,ショットの結果に対して大きな影響を与える。

さっそく,私たちが相手にする芝の長さを見てみよう。TPC Scottsdale のインストラクターとして,私はトーナメントで使用される9番ホールのフェアウェイのすぐ右横で教えている。PGAツアーはラフの長さのターゲットを3.5インチとしており,下の写真で見て取れるように,私が実験をしたときはすでに芝はトーナメントの高さになっていた。


さて,しっかりとしたラフを確認したところで,芝の目(grain)がどれほどショットの結果に影響を与えるかについて見てみよう。


Trackman のちからを借りて,上の写真の異なるライからどんなことが起こるかを見てみる。この実験のアイデアとしては,異なるライから7番アイアンで,できるだけ同じスイング(特にスイングスピードに関して)をして,どれだけ芝がボールの飛びに影響を与えるかを検証するというものだ。


フェアウェイから



最初に,フェアウェイからの標準的なショットをみてみる。番手の数字に1000(rpm)を掛けた数値がそれぞれのスピン量の目安だと思えば,当たらずといえども遠からずといったところだ。つまり,7番アイアンなら7000rpm,8番アイアンなら8000rpm,などなど。上の写真では,私の7番アイアンでの標準的な数値が見て取れる。


厚いラフで,軽い逆目(Thick lie, slightly into the grain)


さて,標準的な7番アイアンの数値を見たところで,ラフでの数値も見ていこう。ボールは厚いラフの中にあり,軽い逆目になっている。芝の長さをわかりやすくするため,ペンと一緒に写真を撮った。


これは間違いなく厚い芝で,下のTrackmanの数値から分かるように,87mph のクラブヘッドスピードで,たった87ヤードのキャリーと1300rpmのスピン量しか生めなかった。


この手のライは,ショットをするには過酷な状況だ。クラブが芝の中に入っていくにつれて,クラブのホーゼルが最初に芝に触れ,そしてヒールの動きが減速し,フェースが閉じてしまう。この状況でゴルファーが唯一できることといえば,スピン量の少ない低いライン出しの球を打って,普通のショットよりはランを出すことだ。

速いクラブヘッドスピードとチカラは,ここでは大きな違いを生む。スピードがあるほど,ほぼそれに対応してキャリーが出る。キャリーが出ればグリーンに止めやすくなるとは必ずしもいえないが,距離が出るのは間違いない。


順目のラフ(Catching a break, the down-grain lie)


ボールが順目の芝に落ちたときの様子を見てみよう。ライは以下の写真の通り。タイヤの跡が,ちょうど打ちたい方向に芝を押しつぶしている。このライ芝はとても密度がつまっているので,ボールは芝の底までは沈んでいない。芝に浮いている状態なので,プレーヤーは球を打ち出せるチャンスがある。順目と逆目でどれぐらいの差があるのか,下の数値を見てみよう。キャリーは80ヤードも違うのだ!


もう少し詳しく数値を見てみると,いくつかの点が目に留まる。

まず,クラブヘッドスピードがほぼ同じでも,長く順目の芝からのショットはボールスピードが少し落ちる。フェアウェイからは121mphだったのが,このライからでは115mphだ。推測するに,芝の何本かがクラブフェースとボールとのあいだに入ったのだろう。野球のピッチャーがチェンジアップを投げるように,ラフからのショットは少しだけスピードが落ちる。

ボールは6mphだけスピードが落ちているが,スピン量が落ちているので,空気抵抗が弱まり,フェアウェイからのショットとほぼ同じキャリーとなっている。スピン量が半分以下になったせいで,普通の7200rpmの7番アイアンのショットと同じようにはボールは止まらない。ショットを打つ際はこれを考慮しよう。

これらを覚えておけば,Waste Management Phoenix Open を観戦するとき,フィールドで何が起こっているのか理解しやすくなるだろう。


最後に,ラフからプレーする際に覚えておくべき点をいくつか
  • あらゆるショットでスピン量が減れば,他の条件が同じだとして,飛距離は伸びる。
  • ボールが芝の中でどんな状態にあるかを読む方法がある。芝の目に注意して,インパクト時にクラブフェースとボールとのあいだに芝が何本噛まれるかを測ってみよう。噛まれる芝が多いほど,スピードは落ちてスピン量は減る。
  • フライヤーはときにアドバンテージになることを覚えておこう。いい例は,順目のライでパー5ホールで2オンを狙うとき。スピン量が減ればキャリーが伸び,そしてランも伸びる。

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