7 Mar 2015

スコアを縮めたいなら,早い時間のティーオフに // 風に強い・弱いツアープレーヤーは誰か? // GolfWRX

単純な話の割には,文章が長い。

ティーオフの時間とスコアには相関関係があるのか,という話で,まあ直感通りに早いティーオフほどスコアが伸ばしやすいという結論ではあるのですが,そこから少し膨らんで,ツアープレーヤーの中で誰が風に強くて風に弱いのか,風に強い(弱い)としたらその理由は何か,といったことにも触れているのが面白いです。

著者の Rich Hunt はPGAツアープレーヤーもクライアントにもつ統計学者。「Strokes Gained Putting で重要な要素は何か? あるいはその代わりにアマチュアが簡単に計算できるパッティングの指標とは // GolfWRX」にも出てきています。


GolfWRX "Want to go lower? The stats say you need an earlier tee time"

http://www.golfwrx.com/236637/want-to-go-lower-the-stats-say-you-need-an-earlier-tee-time/

PGAツアーでは,全体の最初半分に出る組を「早い組(early round)」,残り後半に出る組を「遅い組(late round)」と定義している。そうすると,以下の表にあるように,平均スコアは明らかに早い組の方が良いという結果が出ている。


5シーズンの平均では,早い組が平均0.163ストローク有利。0.163はわずかな差のように見るけれど,PGAツアーの賞金ランキングでは20位ぐらいの差に換算される。

で,早い組と遅い組との差を生む理由をふたつ考えてみる。風とパッティングだ。

No. 1 風

風は普通,正午あたりにいちばん強さを増し,そして明け方にもっとも弱くなる。以下は,2014年3月21日にフロリダ州オーランドに吹いた風速を計測したもの。日にちは任意に選んだ。


2013年,著者はツアープレーヤーと風に関する統計的調査をした。そこでの発見は,風速が12mphを超えると,明らかにスコアが増えるということだ。上のチャートが示すように,午前11時前後に風速は12mph以上に達しているが,実際には午後2時あたりに一貫して12mph以上になっている。

もうひとつ,風の影響を受けやすい・受けにくいプレーヤーに関する調査も行なった。どのプレーヤーも風速が増せばスコアも増えるが,より風の影響を受けにくいプレーヤーというのもいる。

風に強いプレーヤーは,
  • Stuart Appleby
  • Brian Harman
  • Chris Kirk
  • Matt Jones

そして風に弱いプレーヤーは,
  • John Daly
  • Keegan Bradley
  • Bill Haas
  • Hunter Mahan
という結果だった。

テキサスやスコットランド,オーストラリアなど,風の強い地域で育った風に強いプレーヤーもいるが,そういった地域で育った風に弱いプレーヤーもいるから,風への強さ(弱さ)と育った地域はあまり関係ない。しかし,風に強いプレーヤーが共通して持っている得意なエリアというのがあって,それは75−125ヤードからのショットと,グリーン周りのショット。

つまり結論として,風が強いとパーオンが難しくなるので,グリーン周りからの寄せワンが大事になってくるということ。そしてもうひとつ言っておきたいのは,風が強まるとティーショットもオフラインになるので,3打目や4打目を75−125ヤードのエリアから打つ機会が増えるだろうということだ。

No. 2 パッティング

よく言われるのは,後ろの組になるとグリーンにスマイクパークや足跡がつくからパットが難しくなるということ。それを検証するために,個々のプレーヤーが早い組でプレーしたときと遅い組でプレーしたときとの平均スコアを比べてみた。

そうすると,早い組でプレーしたときにスコアが伸ばせないプレーヤーは,以下のエリアを苦手としていることが分かった。
  • 175-225ヤードからのアプローチショット
  • 250-275ヤードからのショット(3番ウッドでのショットだろう)
  • パー4の平均スコア

ツアーでは,175-225ヤードからのショットというのは,ゲームの個々のパートの成功と最も強い相関関係がある。パー4の平均スコアは,パー3やパー5の平均スコアよりもはるかに,ツアーでの成功と強い相関関係を持つ。

一方で,遅い組でプレーしたときにスコアが伸ばせないプレーヤーは,以下のエリアを苦手にしている。
  • 3−10フィートからのパッティング
  • 3パットの確率
  • Strokes Gained – Putting
  • 100-125ヤードからのショット

100-125ヤードからのアプローチショットは,風に強いプレーヤーのところで見た通り。3−10フィートからのパッティングと,3パットの確率については,午後になるほどパッティングが難しくなるという説を支持するデータだろう。

著者の研究のその他のファインディングとしては,Strokes Gained – Putting の上位にいるプレーヤーは,ペブルビーチやリヴィエラといった,難コースでほどストロークをゲインしているということだ。ということで,Strokes Gained – Putting で下位にいるプレーヤーが,グリーンが難しくなる午後によりスコアを伸ばせないのは,驚くにはあたらない。

以下に,著者の研究からアベレージプレーヤーが示唆を得られるであろうポイントを箇条書きにする。

  • 朝早いほどスコアを縮める可能性は高いのだから,恐れずにレイアップせずに打っていき,ピンを攻めていこう。
  • もし午後にティーオフするなら,風がどうなるか事前にチェックしておこう。もし風速が12mph以上になりそうなら,ティーオフ前にウェッジショットとグリーン周りのショットに練習時間を割くほうがいいかもしれない。
  • 同じく,もし午後にティーオフするなら,練習グリーンで多くの時間を割いて,上体が悪くなったグリーンにアジャストしておいた方がいいかもしれない。

No comments:

Post a Comment