26 May 2014

PING Ketsch パター。2014年最も欲しいマレット型パターの製造工程

「Ketsch」と書いて,「ケッチ」と読むらしい。日本のメディアは紹介されているのを目にせず,しかも限定品らしいので,知る人ぞ知るって感じなんでしょうけれど,塚田好宣が今週使っているらしい。PING契約といえば,リー・ウェストウッドが使っているのも目にしたことがある。

で,MyGolfSpyによれば,このKetsch,「2014年に最も欲しいマレット型パター」なようで,その言葉につられて僕もFairway Golfに注文したのですが,その製造工程をレポートする記事がありました。



MyGolfSpy: PING Ketsch – Designing and Manufacturing 2014′s Most Wanted Mallet Putter
http://www.mygolfspy.com/ping-ketsch-mallet-putter/

デザインの<ス>ケッチ
エンジニアリングとデザインというところから,Ketschについての議論を始めよう。というのも,PINGの開発者は,新製品を開発するとき,みなそこから始めるからだ。Ketschも例外ではない。PINGのエンジニアは,このパターの開発に着手するのではなく,パッティングの科学を学び,そこに自らの知識を加え,その結果として,Ketschが生まれてくるのだ。Ketschの基礎となるものは,実際,ふたつの異なる研究から生まれた。ひとつは,フェースインパクトパターン,もうひとつは,アラインメントについてだ。

フェースインパクトの研究



PINGのエンジニアは,プレーヤーのハンディキャップとの関連でフェースインパクトのパターンを検証するところから,その研究プロセスを始める。PINGで働くことの素敵な側面のひとつは,1週間に何回か,クラブテスターになることを選べるということだ。エンジニアにしてもれば,これ取り組むべきは膨大なデータが得られるということになる。

ともかく,その研究というのは,ドライバーのティーショットでクラブフェースに当たる位置がボールのスピードにどう影響を与えるかというのを研究することに,多くの面で似ている。ただし,今回は,パターフェースをボールが離れるスピードについての研究となる。それは,PINGのエンジニアが開発した「TRグルーブ・システム」のデータから生まれる。

TRグルーブは,フェースのセンターで打ったときのボールのスピードを減らし,オフ・センターで打ったときのボールのスピードを高めることあで,フェースのどの場所からうってもボールスピードが均一になるようにするものである。このデザインアイデアを追求したのはPINGが初めてというわけではないが,他のメーカーは,溝ではなくてインサートでこのアイデアを実現したのではないだろうか。

PINGのエンジニアが説明してくれたところによると,TRグルーブは,パターのパフォーマンスを高慣性モーメントのようなものにするけれど,これは,実際に高慣性モーメントなパレット型よりはAnserのようなヘッドでより明確になると思う。基本的に,これによって,PINGのエンジニアは,ヘッドの形状を変えることなく,ヘッドの内部を変更することができるようになる。これが,多くのヘッド形状のパターがどれもとても成功していることの,鍵になる。


アラインメントの研究



次に,PINGのエンジニアは,異なるパターのデザインの要素が正確性に与える影響を検証する。ヘッドの形状やライン,ドットなどを検証するときに,エンジニアの頭にあるのはただひとつのパターを作ることではなく,今後開発していくすべてのパターに適用できる知識を生み出すことにある。

PINGのエンジニアは,パターのアラインメント・正確性を向上させる3つの要素を絞り出した:
  • パターの後から前に向かうライン
  • パターの後から前に向かうカーブ
  • パター上部にあるボール幅のビジュアル(ライン)
TRグルーブを生み出した知識と,アラインメントの研究からの知識とを合わせると,Ketschのデザインの源がわかると思う。同じ知識の源から生まれたPINGの他のパターとして,PING Nome TR と Scottsdale TR Anser T がある。

次に,Ketschの製造工程をを見てみよう。

Ketsching Fire

多くの読者が,Ketschのヘッドは他のところで製造されて,PINGでアセンブルされていると思っているかもしれない。他の大半のケースではそうだけれど,でもKetschの場合は違うのです。最初にPINGに届いたとき,Ketshはこんな感じ。



ここにあるのは,アルミニウムの塊。この鋼片から,Ketschが形作られていく。大理石の塊から彫刻ができていくようすを考えてみよう。その彫刻は,大理石の塊の中に隠れて存在していて,芸術家はそれを発見するだけだ。Ketschでは,エンジニアが彫塑を開発しており,フライス盤がそれにもとづいて作業していく。

塊からパターが作られる行程は,以下の通り:

最初に,パターのトップが作られる。



お次は,ソール。



スタンダードモデルとカウンターバランスモデルとのソールプレートの違いに注目してほしい。出っ張り部分が,重量を増している。



最後に,コスメが施されて,シャフトが挿される。


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